オリジナル バトルロワイアル小説 一話目

「待ってるから・・・」
腹の底から搾り出したような掠れた声で、呟いた。
「皆が寂しくならないように、先に行って、待ってるから」
目の前の血まみれな彼女は、そう言って死んでいった。

「嫌ぁぁぁぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

バトルロワイアルを始めます】
目が覚めたら、そう言われた。
そこにいたのは八人の男女。皆同じ学園の生徒であり、とても仲良しなグループの人間だった。
そして大きなモニターに映し出されたのはガスマスクをした男。
【カバンの中身を見てごらん】
自分の前に置かれた真っ黒いカバンの中身を確認すれば、そこにはそれぞれの武器が。
一人には銃。一人にはナイフ、薬品らしきものなどなど。
【それではルールを説明しよう】
一つ、勝者が一人の場合は生きて帰る事が出来、その後の生活の全てと安全が保障される。しかし時間までに生き残った者が二人以上いた場合には全員の首輪が爆発し、生き残りはゼロとなる。
二つ、女子にはハンデとして手榴弾が一つずつ持たされる。
三つ、ルールを無視したり、タイムアップの場合も首輪が爆発する。
四つ、期限は三日間。

「三日間・・・そのうちに生き残りたいなら相手を殺さなくちゃならない・・・って事か」
ぼそり、と僕は小さく呟いた。
目の前には、僕たちの生徒会長が血まみれで倒れている。
『待ってるから』。そう言って会長は自害した。
それは[皆で生きて帰る]という選択が出来ない今。死への恐怖を紛らわすために、会長が自らの命を張って示した事実だ。

開始と同時に僕の親友とその彼女は二人で何処かへ行ってしまった。
現在ここにいるのは僕と僕の妹、僕の幼馴染、後輩の二人の女の子、そして死体となった会長の六人。
「ボクたちも・・・ここで別れます。次会ったら、殺さなきゃならない相手だし・・・・・・」
「別れ」
後輩の女の子二人は手を繋ぎ合って歩いて行った。
「・・・その通りだよね」
幼馴染は薄い笑みを浮かべて言う。
「私たちはどうしようか?」
「殺し合うしか無いよ」
「・・・だね」
僕は彼女から視線をそらし、妹を見た。
「う・・・うぅ・・・」
泣いているんだろうか。小さな肩が小刻みに揺れている。
「やだ・・・嫌だよぉ・・・!私まだ死にたくない・・・ッ!」
幼馴染は、冷めた目でそれを見つめている。
「何で殺し合いなんてしなくちゃいけないの・・・?どうして?ねぇお兄ちゃん!私死にたくないよ!」
「それは皆同じ気持ちだよ」
「そ、そうだよね!そうだよ!もうやめようこんな事!」
「やめても良いけれど、死ぬよ?それに会長がしてくれたことを全否定することになる。・・・だったら何のために会長は死んだのか分からないよ」
「それは・・・ッ」
口ごもった妹に、僕はカバンから出した[それ]を押し当てた。
「え・・・・・・?」
「大丈夫。会長が先に行って待っててくれてるし、僕たちも後から行くから」
「お、おにぃ・・・ちゃ・・・ッ」
ドサリ。と音を立てて妹は赤く染まった。
______僕に渡された武器は、ナイフだった。

    [残り六人]



・・・長い。そして読みにくい←
基本的に紫は小説はノートの方に書いているのでw
設定とか細かいことは考えずに書いたお試し小説みたいなものなので、あまり深く考えずに読んでいただけたら幸いです(笑)
とりあえず、このお話しを完結までちょこちょこ書いていきたいな、と思いまふー^^
・・・それにしてもksい。